怪我ばっかり。

これから痛いお話をするので、そういうのを読むのが苦手な人は(ろこも苦手なんですけどね)、読まないで下さい。
ここ数日、料理をしている時に包丁で手を切ったり、急いで湯きりをしようとして熱湯を手にかけてしまったり、「洗物をしなくちゃ」とさっきまで火にかけてた熱々の鍋を素手で掴んだりと、ろこ自身「どないやねん……」と自分の間抜けさ加減に脱力する日々が続いたりしているのですが、でもまぁ料理をしている時って時間との勝負だったりするので、「そういう事って、ろこだけじゃないよね」なんて自分を励ましたりしていたのです。でもね生爪を剥がしてしまうと、なかなか立ち直れないですね。それも1度ならず2度も。もうね、世界の中心で自分を蔑みます。何故こうも駄目人間なんだろうと……。

1度目は今から1週間程前のことです。
その時ろこは、何かをしようとバタバタと急いでいたのですが、部屋を移動する際に、ちょっとした障害物があったのです。ろこ自身「危ないから気をつけなくちゃ」と思っていたのです。思っていたし避けたつもりだったのです。なのに全速力でその障害物に右足の小指が「ガッ!」とヒットしてしまいました。当たった瞬間は、痛みよりも爪がひっくり返った感覚の名残がまだ小指にあり、ショックで血の気がサーッと引きました。徐々に小指がジンジンし始め、「あー……。感覚的には、根元からやっちゃった感があるんだけどなー……」とは思うのですが、小心者のろこは怖くてなかなか小指が見られません。そこで見るのは怖いので手で触ってみようと、軽く小指辺りを触ってみると、ぬるりとした液体の感触と爪がグラグラする感覚が。ひーっ! 恐る恐る、小指に触れた手を見てみると、少しではありますが血が付いていました。ひーっ! これはもう目を逸らしている場合ではないと、ちらりと小指を見てみると地味に血が滲んでいました。あの衝撃にあのひっくり返った感覚の割には、出血の量が本当に地味だし、そんなに痛みも感じないので「なーんだ……」と拍子抜けだったのですが、ティッシュで血を拭ってみると、そこには結構な割合で折れ曲がり、欠けてしまった爪があったのです。ひーっ! やっぱり小心者なろこは、自分の怪我を見て軽く眩暈を起こしてしまいました。でもいつまでもこのままなのもなんなので、爪切りと消毒液を取りに行こうと、歩こうとした時の事です。
「い、いひゃいっ(痛い)!」
それはもう、脳天に電流が走ったかのような痛みでした。当たり前なのですが、歩く時には指に力が入る訳で、そうすると小指に負担がかかり、とても痛いのです。その痛みを皮切りに、歩かなくってもどんどん痛み始めたのです。ふえ。ふ、ふわわーーーん。痛いよー。今思えば、確かにとても痛かったのですが、そんなに泣き出す程の痛みでは無かったと思います。元々ろこは肉体的痛みには結構我慢出来る人なのです。でも精神的な痛みには弱い人間なので、30歳を目前にしたいい大人が、全速力で小指を殴打し、爪を剥がして1人痛がってる状況がとても情けなく、またその状況が痛みを増長させ、心細くなってメソメソしてたんだろうなぁ、と思います。そんな感じにあまりにも心細いので、咄嗟に知人にメッセンジャーで生爪を剥がした事と、痛くて悲しいという事を訴えた程です。それぐらいの怪我でいい大人が誰かに訴える事じゃ無いですね……。でもそれ位、悲しかったのです。わふぅ。でも知人に、ろこがどれだけ悲しい状況にあるかという事をぶちまけると、ろこは少し冷静さを取り戻し、なるべく右足に力を入れないようによちよちと部屋を移動し、爪切りと消毒液と絆創膏を用意し、ちびちびと1人寂しく手当てをしました。今では爪が小さくなってしまいましたが、少しずつ再生し始めています。わふ。

さて、2度目は数日前の事です。
「お天気もいいし、お洗濯もお掃除も捗るなぁ」なんて、鼻歌交じりに雑巾を洗い出し、絞ろうとした時の事です。雑巾をギューッと絞ろうと、両手首を力一杯捻った時、何故か右手の人差し指が隣の親指に縺れ、そのまま爪の脇の皮膚を思いっきり引っ張ってしまったのです。「あっ!」と思った時には既に遅し。布を切り裂くような感覚が、親指の爪の脇に走ったのです。
「い、いったー!」
この場合、足を殴打した時と違って、すぐさま痛いのです。それはもう、痛いのです。痛いと思うと同時に、人様の指に比べてそんなに長い指でもない自分の人差し指が、何故今ここで親指に絡まるのかと、思いつく限りの悪態を自分の人差し指に向って念じていました。でもまぁそんな事を思っても、人差し指が勝手に動く訳もないので、いつも頑張っている自分の手に申し訳ない気持ちがしてきて、すぐさま人差し指に謝りましたが……。それにしても爪の脇を剥ぐのは痛い。足の小指の痛さなんて目じゃないです。巻爪の治療をした事がある方ならご存知かもしれませんが*1、あの痛みと同じです。もう彼此2〜3日経つのですが、痛くて痛くて仕方がありません。利き手の親指な為、日常的に力を入れる事が多いのですが、何もしなくても痛いのに何かしようとすると激痛が走ります。そんなこんなで、食器を洗うのが気が重くて仕方がありません。あと冷凍ご飯のストックが切れたので、ご飯を炊こうとは思うのですが、お米を洗う事も気が重いです。こうやって日記を書いている今だって痛いのですが、この情けない痛みを1人で抱えているのが悲しいので、痛みを堪えて書いてます。今のろこを大人気ないって笑うのは許さんのです。大人だろうがなんだろうが、痛いもんは痛いし、心細いもんは心細いのです。ふわわわーーん。

こんな感じにろこの駄目人間さ加減をツラツラと書いてみましたが、生爪を剥がすってこんなにも痛くて辛くて情けない気持ちになるのだと、改めて思った今日この頃なのであります。皆さん、くれぐれもお気を付け下さいませ。わふぅ。

*1:巻爪の治療って、まず無理やり爪と皮膚の間を剥ぐのですが、その後に化膿止め薬のついたネットを先程剥いだ爪と皮膚の間に、ピンセットでぐいぐい食い込ませるのです。それも麻酔無しで。