犬吠埼灯台

海風に髪を振り乱され、潮風に眼鏡はくもり、前がまともに見えない状態で灯台入り口に向うと、丁度灯台から出てきたばかりの年配のご夫婦らしき2人組みとすれ違ったかと思ったら、突然男性の方がろこの頭をポンポン軽く叩きながら「上は凄い風だから、女の人は吹き飛ばされてしまうよ」なんて愉快そうに笑いながら去っていきました。わ、わふぅー? おじさん、ご機嫌なのはいいけど、見ず知らずの女性の頭を気安く触るもんじゃないですよ? 突然の出来事に驚いたのと、「失礼だなぁ」と憤慨したのと、「いつもの事ながらおじさんにからかわれてしまうんだなぁ……」としょんぼりしたりと、色んな感情に複雑わんわん。

犬吠埼灯台

灯台上までは99段の階段を上っていくのですが、登ってる途中、現在何段目かをスパンク*1似の微妙な可愛さのイラストが教えてくれるのですが、これが侮る無かれ。なかなか励みになりました。
そんなこんなで階段を上りきり、狭い扉を潜って、いざ外に出ると突然の突風が! 
「ぶ、ぶはー! い、息が出来ないっっ!! 前にも進めないーっっ!!」
髪の振り乱れなんて気にしてる場合じゃないです。眼鏡は飛びそうになるし、足元はすくわれそうになるし、立ってるのがやっとだしで、それは物凄い突風でした。でも何が一番ショックだったかと言うと、顔の肉が突風にプルプルと小刻みに揺れてるのに気付いた事でしたが……。余りにも風が強いので早くこの場を去りたかったのですが、折角ここまでやってきたので、とりあえずぐるりと一周して景色を楽しみ、記念に写真の一枚でもと、頑張って撮ってみました。

灯台からの景色

ろこが突風にビクビクしながら歩いている間、小学校低学年ぐらいの姉弟は突風にきゃっきゃ、きゃっきゃと浮かれ、ぐるぐると追いかけっこをしていました。まぁ子供はこういうの楽しくって仕方ないんでしょうけど、見てるこっちは吹き飛ばされるんじゃないかと冷や冷やものでした。わ、わふぅ。

*1:『おはよう!スパンク』