『男たちの大和/YAMATO』

ろこが幼い頃に父から聴いた話ですが、ろこの祖父は海軍士官で、伯父は少年志願兵(?)だったそうです。戦争を知らないろこは、もっと当時の話を父から色々聴きたいと思っているのですが、やはり辛い記憶なのか父は余り戦争の話をしたがりません。それでもろこは父が尊敬し大好きだった祖父や伯父が、どんな人達だったのかが知りたくて、戦争映画や番組は観ていて辛くなりながらも、特に日本海軍関係の話は、なるべく観るようにしています。今回は「日曜洋画劇場」(テレビ朝日)で、以前から気になっていた『男たちの大和/YAMATO』が放送されるという事で、観る事にしました。
本当は最初からちゃんと観たかったのですが、ふと時計を見ると20分ほど時間が過ぎていました。「しまった!」と思いましたが、これは後で原作を読んで補完しようと思います。この作品は士官や少年兵、またその家族の様子などが描かれているらしく「ろこの父の当時の状況もこんな感じだったのかな?」という感想を抱きました。そういう事もあってか、作品内で発せられる言葉の1つ1つが心に響いて、涙が止まりませんでした。また戦闘シーンもとても鬼気迫る映像で、本来はそれ以上の凄まじさだと思いますが、戦闘の恐ろしさを垣間見る事は出来たと思います。全体的に思想の偏りが無く、観ていて途中までは良かったのですが、ただ最後の現代に戻るシーンに少し違和感がありました。それまでは戦争映画として観る事が出来たのですが、あのシーンで終った途端、なんだか急にテレビの戦争特番ドラマを観ているような気持ちになりました。もちろんそれが悪いという訳ではないのですが、「映画は映画然としていて欲しかったかなぁ」というのが、正直な感想です。終戦60周年を記念した作品という事ですし、色んなメッセージを込めると、ああいう風になってしまうのかもしれませんが……。

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