「『ひらきこもりのすすめ2.0』の向こう側へ」

ジュンク堂池袋店で行なわれた、ろこの大好きな渡辺浩弐さんと太田克史さんのトークイベントに参加しました。でも実はろこが渡辺さんの小説*1を読んだのは、お恥ずかしながらここ数年の事なのです。
話はろこが女子高生の頃に遡ります。当時、偶々観かけた深夜ドラマ『BLACKOUT』が面白くて、今まで苦手だったはずの椎名桔平が好きになる程、それはもうどっぷり嵌ってしまったのです。その素晴らしさをクラスメイトに薦めるのですが、『BLACKOUT』を知っている子も居ましたが、あまり話に乗ってくれる事はありませんでした。通っていた学校が女子校だった所為か、みんな「兄さん、頭が痛いよ!」に夢中だったようです。(ちなみにろこは『NIGHT HEAD』は観ていません。今も気になる作品ではあるのですが。)ろこは『NIGHT HEAD』を観てないので話は付いていけないし、『BLACKOUT』の話も付き合って貰えないので、1人寂しく楽しむ事になりました。
今度は更にろこが小学生の頃に遡ります。丁度ファミコンが出た時期ですが、ろこがファミコンを買って貰ったのは、かなり時間が経った頃でした。小学校3、4年生位だったかと思います。その頃メジャーゲームだった「スーパーマリオブラザーズ」は友達に貸してもらってプレイしたのですが、反射神経が鈍いろこには余り面白くなく、ファミコンを買った時に同梱されていたグラフィックが可愛い「シティコネクション」や、じっくり時間をかける事が出来るアドベンチャーゲームなんかを好んでプレイしてました。選ぶゲームがマイナーなら、必要とする攻略雑誌もマイナーになってしまうらしく、世間の子供たちは『ファミマガ』や『ファミ通』を愛読しているとはつゆ知らず、ろこは何の疑いも無く『マル勝ファミコン』をたまに購読していました。なんというか、ろこは物心ついた頃からマイノリティ街道まっしぐらな人生だったようです。わふぅ。
前書きが長くなってしまいましたが、そのような学生時代を送ってきた為、リアルタイムに渡辺浩弐作品の素晴らしさを知る事が出来なかったのです。では何故、今になって渡辺さんの作品を読む事になったかというと、知人にろこの学生時代の話をしている時、当時の友人は『BLACKOUT』の話に付きあってくれなかったと、ろこは知人にぶちくさと愚痴ったのです。すると知人はおもむろに『ファウスト』を持ってきて、『BLACKOUT』の原作者は、ここに連載されている渡辺浩弐さんであり、素晴らしい作品を沢山書いている方だと教えてくれました。ああ、無知って恐ろしい……。ろこは穴が有ったら入りたい気分になってしまいました。でもここで知る事が出来て本当によかったです。わふ! 早速『ファウスト』に掲載されている作品を読み、知人が持っている文庫を全部借りて一気に読んでしまいました。なんて素晴らしいのでしょう。初めて『BLACKOUT』を観た時の感動が甦りました。知人に感謝! わふ!
さて、今回のトークイベントの主旨でもある講談社BOXの『ひらきこもりのすすめ2.0』も知人から借りて読んだのですが、とても読みやすくかつ興味深い内容だった為、イベントに参加したいなーと思いつつも、内容的にこのイベントはこれからの未来を荷う10〜20代の人が参加した方がいいだろうなーとか、『BLACKOUT』から入ったろこなんかが参加して失礼にならないだろうか、などと悶々と悩んだのです。でも基本小心者なろこですが、たまに「悩んだ時は、エイヤっで行こう!」なろこにもなるので、今回もその勢いで鼻息荒くジュンク堂池袋店に、ろこと知人、2人分の予約を(勝手に)取りました。わふ! でも予約を取った後も、三十路前のろこなんかが貴重なイベントに参加して良いんだろうかと、もにゃもにゃ悩んだりしましたが、いざ参加して見るととても素敵なイベントで、色々本には載っていないお話をして頂いたりと、とても貴重な時間を過ごさせて頂きました。ホントに参加してよかったです。わふ! ただトーク中、物の例えに太田さんが三国志の話をされたのですが、ろこが知っている三国志は、幼少の頃に観た『人形劇 三国志』(NHK)が全てで、辛うじて覚えているのは紳紳&竜竜の掛け合いと、諸葛孔明が持ってる面白い羽扇のみです。こんな所でも駄目人間が露見して、我ながらホント嫌になってしまいます。しょんぼり。
トークイベントが終った後は、渡辺さんのサインが頂けるという事になり、ろこは『ひらきこもりのすすめ2.0』を知人から借りて読んでいるので、購入する良い機会でもあったのですが、でも「憧れの渡辺浩弐さんのサインを目の前でいただくなんて!」と、緊張とパニックで訳が判らなくなってました。でも知人に落ち着きなさいと諭され、ドキドキしながらサイン会の列に並び、ろこは名刺を持ち合わせていないので、ただでさえ悪筆なのに強張った手でメモにろこの名前を書き、ろこの名前付き渡辺さんのサインを手にする事が出来ました。わ、わっふー♪ なんて素晴らしいのでしょう。家に帰った後も本を開いては、にまにまと頬の辺りが緩んで仕方がありませんでした。わふふ。
そんなこんなで、憧れの人を目の前に、ずっと身体が硬直状態だったり、その所為か後で筋肉痛になったりしましたが、とても貴重な時間が過ごせて幸せな1日でした。わふ!

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ひらきこもりのすすめ2.0 (講談社BOX)

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