『ダンシング・ヴァニティ』筒井康隆

読了。
ファウスト』Vol.7に掲載されている『ビアンカ・オーバースタディ』を読むために、先月に少し読み始めていたのですが、その時の体調があまりよくなく、反復記述に頭がくらくらしてなかなか読み進められなかったので、ここ数日で改めて最初から読み直してみました。
感想としては、読み終わった後、虚無を感じて、ちょっと呆然としました。反復記述に関しては、取っ掛かりは少し辛かったのですが、読み進めていくうちに、この反復はただ繰り返しているのではなく、テクノ的な小さい単位と大きい単位の繰り返しということに気付き、それがとても面白く、それ以降はサクサクと読めました。ただ、読み進めていくうちにADV的でもあると感じたので、参考文献になっている東浩紀さんの『ゲーム的リアリズムの誕生――動物化するポストモダン2』を先に読んでおけばよかったなぁと後悔しました。しょんぼり。
さて、『ダンシング・ヴァニティ』も読み終えたので、『ビアンカ・オーバースタディ』が読めるのですが、『ダンシング・ヴァニティ』がとても興味深い内容だったので、『ゲーム的リアリズムの誕生――動物化するポストモダン2』を先に読むべきかと悩み中です。わふぅ。
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