『ビアンカ・オーバースタディ』筒井康隆

第1話〜第3話(『ファウスト』Vol.7掲載)読了。
さて、感想ですが、ろこは感想を述べるのも文章を書くのもとても下手で、思いつくままに書いてしまい、とても判り辛いと思われますが、その点は駄犬クオリティということで、ご容赦くださいませ。わふ。
まず、読み終わった感想ですが、とても面白かったです。早く続きが読みたいと思いました。わふ! 次に、具体的な感想なのですが、面白かったり興味深く感じたことがいろいろあったので、その辺りは項目に分けて書いてみようと思います。

  • 生化学、万歳!

これは本当にろこの個人的な好みの問題なのですが、ろこは小学校から短大まで、理科室・化学室・生物室などが大好きっ子かつ実験大好きっ子だったのです。また中・高校生の頃に数学の勉強を見て下さった方の影響で、DNA・遺伝子・染色体・バイオ・ゲノムなどの言葉を聞くだけで、それはもう「むっはー!」と鼻息荒く大喜びなのです。でもろこは鳥頭なので「難しいことはよく判んないけど、雰囲気万歳!」なのですが。わひょひょ。
と、いうことでビアンカが生物研究部員という設定が、物凄くろこ的にツボだったので、読んでてとても楽しかったです。わふふ。

「むしろエロゲー」と書くと、性的表現について言っている様に思われるかもしれないのですが、この点に関してはろこはそんなにエロゲ的とは思っていなくて、寧ろ淡々と読みました。男性的にはあの描写はやっぱエロゲ的なのでしょうか? わふ? いや、別に全然エロくないと思ってる訳でもないのですが。……この話は、もういいですね。それよりもろこがエロゲ的だと感じたのは、『ダンシング・ヴァニティ』で用いられていた反復記述が今回の作中でも用いられていたのですが、『ダンシング・ヴァニティ』の時よりも、よりADV的というより超エロゲ的でした。
今回『ファウスト』Vol.7に掲載されているのは全部で3話ですが、第1話から第3話まで、第1話は1日目、第2話は2日目、第3話は3日目と、1話進むごとに日付が変わります。各話(各日)は必ずビアンカが男子生徒の視線を浴びながら、生物学教室の隣にある実験室へ向かう描写で始まります。ルーティンです。この描写がとてもエロゲ的だと思いました。エロゲーの場合、ベタな設定で説明すると、日付が変わるたびにうるさい目覚まし時計が鳴り、主人公(プレイヤー)は目覚まし時計を止めて二度寝をし、それを見兼ねた幼馴染が毎朝起こしに来るというので、1日が始まります。これもルーティンです。ろこ的には、それだけでも充分エロゲ的だと感じたのですが、ルーティンが繰り返されるだけではなく、各話(各日)が進むごとに、新たなキャラクターが増えていくのもエロゲ的だと思いました。わふ。
こんな風に、ろこは「ラノベというより、むしろエロゲー」と感じたのですが、そういえば初めて『ビアンカ・オーバースタディ』のイラストを見たとき、

そんなこんなで、まだちゃんと読んでいないのですが、ページをパラパラ捲っているときに目に入ったいとうのいぢ絵を見て、ふと奇妙な感覚を覚え、本を閉じ、改めて表紙を見て『ファウスト』vol.7であることを確認してみました。……ふむん。やっぱり『ファウスト』vol.7です。でも、どこかでこーゆーの、見たことあるんだけどなー。なんだっけなー。わふぅ? そんな奇妙な感覚にもどかしく思っていたのですが、暫くして気がつきました。ろこ的にカラーのいとうのいぢ絵はエロゲ絵であり、『TECH GIAN』を見ている気分になっていたのです。多分、ラフなモノクロ絵だったら「涼宮ハルヒ」絵に見えたんでしょうね。ふむふむ。「だからどうなんだ」といわれると困るのですが、なんとなくそんなことを思ったりしました。わふ。

と感じていたのを思い出しました。読む前は「ラノベだったら、モノクロの方が”ぽい”のになー」なんて思っていたのですが、読んだ後ではこれは断然カラーの方がいいですね。わふ!

  • ウブメ効果。

この一言には、ただただビックリして、そして笑ってしまいました。わふふ。

――以上、だらだらもにゃもにゃと書いてしまいましたが、特に「エロゲ、エロゲ」と言っているのは、ろこがエロゲ脳だからだと思います。エロゲ脳の恐怖。わひょー。ただ、ろこがエロゲ的であると感じた部分に関しては、『ダンシング・ヴァニティ』を読んだ後に、東浩紀さんの『ゲーム的リアリズムの誕生――動物化するポストモダン2』を読んでいれば、もっといろんなことが判って、また違った視点で楽しめたんじゃないかなーという気がしたのですが、ろこは何故か『ゲーム的リアリズムの誕生――動物化するポストモダン2』を読まずに『キャラクターズ』を読んでいました。ホント何でだろう……。わふぅ? でもまぁ後から読んでも楽しめると思うので、これから『ゲーム的リアリズムの誕生――動物化するポストモダン2』を読もうと思います。わふ。
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