『ブレイブ・ストーリー』宮部みゆき

ろこは時代小説が苦手なのです。もしかすると読まず嫌いなのかもしれないのですが、シドニー・シェルダン超訳を読むのに匹敵するくらい頭に入らないのです。最近お気に入りの宮部みゆき作品に関しても例外ではないく、やはり彼女の書いている時代小説は一つも読んでいません。でもそうすると、ろこの宮部みゆき作品に対する解釈に偏りが出るんじゃないかなーと、なんとなく不安になったろこは、
「ふむん。ファンタジーなら読めなくは無いぞ」
と思い、知人に「映画化されるらしいよ?」と教えてもらった、『ブレイブ・ストーリー』を読んでみる事にしました。そして今日、やっとこ読み終えたのですが(何日も読まない日があったりして、結構かかってしまいました)、時代小説は読んでないけど、ろこの今までの宮部みゆき作品の読み方は、まぁ間違ってないんじゃないかなーという、手応えを感じました。細かい感想は、人それぞれだし、小説の読み方に正しいも間違いも無いとは思うのですが、彼女の思ってる事と、ろこの思ってる事は、なんとなく近いんじゃないかなーと。
って何を言っているのか判りませんよね? わ、わふー。
でもこの作品もとっても面白かったですよ。”老若男女問わず、誰にでも読める作品”とか言われる事ってあるじゃないですか? この作品もそんな感じなのですが、誰にでも読めるというだけじゃなく、ホント家族みんなで読んだ方がいいだろうなぁ、と思いました。なんと言いますか、子供を理解するのに良い切っ掛けになる作品じゃないかなーと。それも「今の時代の子供は……」なんて、偏見に満ちた理解の仕方じゃなくて、子供っていうのは、いつの時代も子供な訳で、子供が日々考える事や戦っている事なんて、今も昔も同じだって事が改めて判る作品じゃないかなーと。だからお爺ちゃん世代から現役お子様まで、是非読んではいかがでしょう?
ところで、ろこは映画に関するオフィシャル情報を見ていないのですが、どうなんでしょうね? 絵的に観ていて楽しい作品になるのか、ストーリー重視なのか、どっちに転んでもろこにとっては興味深い作品になりそうです。わふ。

ブレイブ・ストーリー愛蔵版

ブレイブ・ストーリー愛蔵版