『火垂るの墓』(日本テレビ)

子供の頃から気になっていた作品ですが、ろこの父は昭和1桁生まれの人で、戦争関連の作品をあまり観せてくれませんでした。なので、今回初めてこの作品を最初から最後まで観る事が出来ました。内容はだいたい判っていたので、最初から節子の無邪気な表情や言動を観るだけで胸が苦しくて、涙が止まりませんでした。清太に関しても、連合艦隊で頑張っている父を想いながら一生懸命に妹を守ろうとする姿がとても健気で、「まだ彼も子供なのに……」と心が痛かったです。また清太は、ろこの父や伯父と丁度歳が同じくらいなのと、父親が海軍の軍人という共通点があったので、彼の言動は当時の父や伯父もそうだったのかな? と思われて、とても切なかったです。
作品を観終わって、色々思う事はあるのですが、上手く言葉に出来ないのが歯痒いです。ただ1番強く感じた事は、大人が子供を助けてあげる事が出来ないというのは、ろこも大人な訳ですが「なんて自分は無力なんだろう。なんて自分は情けない存在なんだろう」と、とても虚しくなりました。