騒がしい電話。

ちょっと気分が滅入っていたので、バラエティ番組でもを観て楽しい気分になろうと、ゴロゴロしながらテレビを観ていると、携帯電話に知らない番号から掛かってきました。「日曜*1の夜に誰だろう?」と訝りながら出てみると、えらく周りが騒々しい。何度も「もしもし?」と言ってるのに、電話の向こうで「あれー? なんか繋がってない?」なんて女性の声が聞こえてきました。
……わふぅ。……繋がってるよ。この飲み会で騒いだノリで電話をかけてくる人は、ろこは彼女以外、他に知りません。でも念の為「どちら様ですか?」と聞くと、やっとろこの声が届いたらしく「誰だか判るー?」と返ってきました。……全く、こんな事を聞いてくるのも彼女しかいません。ろこは相変わらずだなぁと思いつつ、中学生(正確には小学6年生)以来の友人の名前を言いました。「凄い! 判るんやー!!」と電話の向こうは楽しげな笑い声。判るも何も、そもそもろこに電話をしてくる人は、身内か派遣会社かホント数少ない友人だけですから……。
とりあえず向こうは盛り上がっていて、なかなか本題に入りそうにないので、ろこは今まで観ていたテレビを消し、「みんなで新年会?」なんて判りきった事を話しかけました。すると中学の頃の美術部仲間6人での新年会だそうです。盛り上がってきたところで、音信不通(そうかなぁ?)のろこが実家に帰ってるなら、折角だし呼び出そうよーという流れらしいです。なんというか、相変わらずのパターン、相変わらずの扱いです。でも残念ながら、ろこには帰る実家がないので、東京に居るのですよ。わひょ。それから1人1人と話したのですが、久しぶりなのでそれなりに感慨深くもあるのですが、みんな開口一番「誰か判るー?」と言うのが、正直ちょっと面倒くさかったです。冷血な人間でごめんなさい。わひょ。まぁ声とか話し方が変わってないので、全員判りましたけど……。
集まってる友人達は、結婚している人が1人、他は独身という三十路'sなので、会話は結婚だったり、恋愛だったりの話になったりするらしく、ろこにもそんな話題を振ってくるのですが、そもそもろこは自分の話をするのが苦手なのですよ。あと三十路ってのも自覚してない訳じゃないけど、人と語らうほど深い考えは今のところないし、恋愛や結婚の話に関しても、ろこはどうも面白い話が出来ないらしく、ホント苦手なんです……。そもそもくつろいでる最中、突然の電話で、そんな話をいきなりどう語ればいいのですか? パニックになったろこは、『大手小町』や女性誌の恋愛・結婚特集に載ってそうな返答をしてしまいました。我ながら、こうも咄嗟の対応がいい加減になってしまう自分が本当に嫌です。ふわわわーーん。
とりあえず全員とちょっとずつ会話をしたろこは、あまり引っ張るのもなんなので「まぁみんなで楽しく飲んで下さい」と話を締めました。とって付けたような締めって言うなー! これが最低限の話術さえ持ち合わせていない、ろこの精一杯なんてすから! ふわわわーーん。
電話を切った後は、とりあえずメールをくれた人に返信して、早速ヤケ食いしました。そもそもさっきまでのろこは、ブルーな気分をバラエティ番組を観て馬鹿笑いして元気になろうとしていたのですよ? そんな不安定な気持ちの状態で、突然のハイテンションな電話に出るっていうのは、かなり精神的に重労働です。それに相手はお酒も入ってるからいいでしょうけど、ろこは素面な訳で、だからパニクって心にも無いような話を無理やりテンション上げて話したし……。そんな後、自己嫌悪しないでいられれるかってなもんです。ふわわわーーーん。なんというか、消えてしまいたい。ふわわわーーん。
だけど久しぶりに懐かしい友人達と会話出来たのは、少し嬉しかったです。ちょっと泣きそうになったし(ちゃんと堪えたけど)……。でも今のろこは本当に駄目人間なので、頑張っている友人達と普通に会話できるくらいには、大人になりたい、優しくなりたい、賢くなりたいなどなど思う、今日この頃です。わふぅ……。

*1:土曜だったんですけどね