喪失感。

年明けすぐ、大叔母が亡くなりました。
母から年末に「おばちゃん、そろそろ危ないみたい」と聞かされた時も、先日「実はおばちゃんのお葬式、もう行ってきたの」と聞かされた時も、ろこは無感情にただ「そう」とだけ答え、とくに悲しい感情も泣く事もなく淡々と過ごせました。
でも今日突然、大叔母のことを思い出し、苦しくて苦しくて、気が付いたら泣いていました。自分が泣いている事に気づくと、自分は何を泣いているのか、判らなくなってきました。
大叔母と過ごした時間は本当に少ないのですが、大叔母はきっと両親や姉、他の親戚の誰にも判らない大切なものをろこにくれた人です。そんな人に、ろこは何もしてあげられなかったし、「ありがとう」も言えなかったのです。きっと何も出来なかった不甲斐無さで泣いていたのでしょう。そもそも何もしてあげられなかった自分が、彼女の死を悲しんでいい訳がないと、泣いている自分を責めました。
泣くことは堪えられるのですが、そうするとだんだん心が苦しく、耐えられなくなってきたので、誰かに話を聞いて欲しくなり、知人に大叔母が亡くなった事を話しました。すると知人は「ふーん。……大切な人? それは辛かったね」と言ってくれました。短い言葉だったのですが、ろこはその言葉で、やはり大叔母が居なくなった事が悲しいんだと自覚できて、思わず泣いてしまいました。
今は少し気持ちも落ち着いてきました。本当は日記に書くつもりはなかったのですが、何故か書いてます。多分、気持ちの整理がしたかったのかもしれません。悲しんでばかりも居られないので、早く元気になろうと思います。