恵方巻1本は無理でした。

今日は節分です。最寄りのスーパーで”海鮮恵方巻”なるものが売られるとの情報をキャッチしました。普通の太巻きが苦手なろこは、この海鮮恵方巻がとても魅力的に感じ、ろこは知人に言いました。
「この海鮮恵方巻、1人で1本食べるので買ってきてください」
そう、ろこが言い終わるなり、知人に「絶対無理。昨日、消化不良で苦しんでいたのに食べられる訳がない。半分にしなさい。それか”お子様恵方巻”にしなさい」と何度もなだめられました。お子様恵方巻? ろこを馬鹿にしているのですか? ろこはお子様ではありません。立派な大人です。なので海鮮恵方巻も1人で食べられます。えっへん。
ろこは断固としてそう主張したのですが、だんだん知人の声色に怒りの色が帯びてきて、終いにはろこの話を無視し始めました。…………。無視されると寂しくなります。また、ろこは絶対1本食べられる自信があるのですが、もし食べられなかった場合、知人に合わせる顔がありません。ろこは譲歩しました。
「じゃぁ半分こするから海鮮恵方巻を買ってきてください。お子様恵方巻は嫌です」
そうすると知人はお昼ご飯用に海鮮恵方巻を買ってきてくれました。ろこは内心「半分こするとか言っちゃったから半分こするけど、絶対1人で1本食べられるもん」と思いながら知人からスーパーの袋を奪い、いそいそと件の海鮮恵方巻を取り出しました。
「…………。半分こします」
ろこは颯爽と包丁を取り出し、何事もなかったかのように海鮮恵方巻を半分に切り分けました。半分に切り分けている間も知人は「3分の1くらいにしておいた方がいいんじゃないの?」と声をかけてきましたが、そこは1本食べきると言っていたろこの意地と、単なる食い意地があり、半分に切り分けるのを通しました。わふ! その件の海鮮恵方巻を写真に収めなかったのを悔やみますが、それはもうとてつもなく太巻き太巻きでボリューミーでした。けしてろこがチキンだった訳ではありません。わふ。
今年の恵方は東北東です。知人と二人、東北東っぽい方向を向きながら黙々と食べました。本来なら願い事を思い浮かべながら黙々と食べるものですが、ろこは「これで消化不良にでもなったら絶対に怒られる! よく噛んで食べなきゃ! よく噛んで食べなきゃ!」と半ば強迫観念にとらわれながら、必死によく噛んで食べました。わふ。
まぁ節分の日にはよくある、そんな微笑ましいエピソードがあった訳ですが、食べた後にこっそり太田胃散を飲んだのは内緒の話です。でもこれは念の為に飲んだまでですよ。わふ! それにしても間が悪いことこの上ないですよ。ろこ、お腹の調子がよければ海鮮恵方巻、1人で挑戦してみたかったのです。……多分、完食は無理だろうけど。わひょ。