『機動戦士ガンダム』第14話「時間よ、とまれ」

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昨日、第14話「時間よ、とまれ」を視聴しました。劇場版では大幅カットされていた回です。ジオン軍トロール部隊の会話から、宇宙移民と地球暮らしでは、あまりにも環境が違うことがうかがえます。環境の違いによる兵士の精神的疲労は相当なものでしょう。ジオン本国に帰るために、パトロール部隊にもかかわらず、ワッパでガンダムに近付き、時限爆弾を仕掛けるという特攻部隊のような作戦を考え、実行します。結局、この作戦は失敗するのですが、孤軍奮闘し爆弾撤去をするアムロや、時限装置の時間も差し迫る頃、初めは静観するしかないと言っていたブライトや他のホワイトベースクルーたちがアムロを助けに行く様子を見て、ジオン軍トロール部隊は命懸けで戦場にいるのは自分たちだけではないのだと気付きます。作戦失敗のあとジオン軍トロール部隊は現地人になりすましてホワイトベースクルーの様子を見に行くのですが、ろこ的にはジオン軍トロール部隊は冷やかしでホワイトベースクルーの様子を見に行ったのではなく、お互い命懸けで戦っているのだということを認識した上で、純粋にホワイトベースクルーがどんな人たちなのか知りたいということと、あと健闘を称えたのだと思いました。わふ! 今回、他に印象的だったのは、マチルダの台詞から地球連邦軍ジオン軍もどちらも戦況はあまりよくないということ。アムロがマチルダのミデア輸送機を援護するためにガンダムを出動させた結果、時限爆弾を仕掛けられ、それを自分の責任であると言い切り、ひとりで爆弾撤去をする姿。そんなアムロを見兼ねたフラウが「なぜ、アムロを助けないのか?」とホワイトベースクルーを責めるのですが、ミライに的確なことを指摘され、何もできない自分を自覚するフラウ。時間が差し迫り、時限爆弾が残りひとつとなったとき、率先してブライトとカイが手伝ったシーンなどなどでしょうか。劇場版では大幅カットされていますが、細々と見所があってよかったと思います。わふ。
《クラウン》
「俺たちが勝手にやって、敵をやっつけるぶんには構わねえと、隊長も言ってくれたんだ。うまくいきゃあ本国に帰れるぞ。こんな虫のいない、清潔なジオンの本国へよ!」
モビルスーツが現れた。作戦はゆうべ話した通りだ。成功したら本国に帰れるんだってことを忘れるな」
「いくらなんでも時限装置には気がついてんだろう。それでやってるとなりゃあ、よほど勇敢な奴だろうさ」
「はははははっ、ははははっ。これで帰国も駄目になったか。命懸けってのはどうも俺たちだけじゃなさそうだな」
「よう、爆弾をはずした馬鹿って、どんな奴かな?」
「これからも頑張れよ、大将。じゃあな。はははははっ」
マチルダ・アジャン
連邦軍ホワイトベースを捨てたりはしませんし、ここにもあなたの上官を送るつもりはあります。けれど、ヨーロッパでの大きな作戦の予定があります。それに、現実に実戦に耐えているあなた方に余分な兵をまわせるほど連邦軍は楽ではないのです」
「ジオンも似たようなものです。それに、今はホワイトベースはデーター収集が第一の任務になっています」
「ええ。プロよりアマチュアの方が面白い作戦を考えるものです。それをコンピューターの記憶バンクから拾いだす」
「モルモットはお嫌? ブライト少尉」
「ブライトさんの言う通りよ。寝るのもパイロットの仕事のうちですよ」
「深追いはしないでね、アムロ
ブライト・ノア
「じゃあ、わざと我々を放っておいてモルモットにしている?」
「今爆発するかもわからんのだ。犠牲者を一人でも少なくする為にはアムロにやってもらう以外にはない」
「よ、よし、足と手をちょっと上げるだけなら。あとを頼む」
「お前らはホワイトベースに待機しているんだ」
「連中だな、仕掛けたの」
アムロ・レイ
「ブ、ブライトさん、ガンダム出ます。ホワイトベースは補給の整備がまだ十分じゃないんでしょ?」
「あ、あれか」
「マチルダさんに何もなければいいけど」
「ご無事で、マチルダさん」
「こ、これは僕の責任です。お二人は下がってください。時間はまったくないかもしれません。かかります」
「いいなあ、地球に住んでる人って。気楽で」
フラウ・ボゥ
「ブライトさん、なんでみんなで助けないんですか? 一緒にやればもっと早くすむのに……」
「そんな」
「ミライさん、あなただって卑怯です! 弱虫です!」
「それは逆です! アムロパイロットです。あたしが代わりにやってきます」
「ミライさん……。ひどいのね」
ミライ・ヤシマ
「フラウ・ボゥ」
「なんと言ってもいいわ。我慢するのも勇気なのよ。アムロと一緒にあなたまで犠牲にはできないわ」
「フラウ・ボゥ、あなたにアムロより上手にできて?」
「ええ、そうらしいわね」