『機動戦士ガンダム』第38話「再会、シャアとセイラ」

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第38話「再会、シャアとセイラ」を視聴しました。劇場版ではカットや編集がされている回です。テキサスでマ・クベと戦闘していたアムロを気遣うブライトに対して、ミライは「アムロは大丈夫。生きているわ」と答えます。それに対してフラウは、何を根拠にそんなことが言えるのかとミライに問うのですが、ミライの「……そうね、なんとなく、判るのよ」という答えに、アムロやミライは自分とはまったく違う存在になっていくのだと感じ、特に気が置けない幼馴染みだったアムロがどんどん遠くに行ってしまうことを実感し茫然自失します。フラウはずっとアムロを想っていたのでしょう。そう思うと胸が痛みます。今回、アムロとシャアの戦闘で、シャアが「ガンダムパイロットもニュータイプだとはな」とアムロニュータイプであることを確信します。ホワイトベースジオン軍の高速重巡洋艦チベは膠着状態に陥っていたのですが、ワッケイン司令の戦艦マゼランが高速重巡洋艦チベを迎撃したことをきっかけに、ホワイトベースが有利となり、ジオン軍艦隊は撃沈します。Gファイターで出撃していたセイラは「やったわ! ……あっけないものね」と言い、ミライは「でも恐ろしいものね。均衡が破れるということは……」と言います。しかしその後、ワッケインが搭乗するマゼランがシャアが搭乗するザンジバルに撃沈されます。ミライの言う通り、いつどんな場面で均衡が破れるのか判らない戦場は、恐ろしいものです。ワッケインホワイトベースがサイド7を出航して間もない頃、ルナツーに寄港したときに出会って以降、ソロモン攻略で再会するのですが、そのときにブライトに対して「貴様も、いっぱしの指揮官面になってきたかな? 結構なことだ」と言い、今回も「ホワイトベースか……。たくましくなったものだ」と言っています。ザンジバルと応戦しているときの「すぐにホワイトベースも応援に来てくれる。それまで、持たせるんだ!」との言葉もホワイトベースを頼もしく思っているからの言葉なので、ワッケインが亡くなったのはとても胸が痛みます。ホワイトベースクルーの中では、ブライトがいちばん辛いことでしょう。ふわわわーーーーん。今回、シャアとセイラが再会するのですが、シャアはセイラがホワイトベースを降りるどころか軍曹になっていることに驚きます。またセイラもシャアがザビ家に復讐するだけでなく、ニュータイプの概念をジンバ・ラルが教えてくれたように解釈していないことに気付き、シャアが一体何をしようとしているのか疑問に思い、シャアに考え直すように説得しますが、その思いは聞き入れられません。しかしながらシャアのセイラに対する愛情は、キャスバルであった頃にアルテイシアに注いでいた愛情となんら変ることなく注がれています。自ら以前のキャスバルでなくなったと言うシャアですが、アルテイシアの前ではキャスバルであり、戦争から縁遠い以前のようなアルテイシアに戻って欲しいと切に願います。またセイラもシャアがニュータイプの概念を歪めて解釈していると判っていても、シャアは今もアルテイシアである自分に愛情を注いでくれるキャスバルだということに苦しみます。ジオン・ズム・ダイクンが生きていれば、戦争もなかったかもしれないですし、シャアは優しいキャスバルとして、セイラは優しいアルテイシアとして生きていけたのだと思うと、この兄妹の抱えているものは、あまりにも大きくそして重過ぎて、胸が痛みます。今回もいろいろ胸が痛んで、ぼろぼろと泣いてしまいました。なぜ争いは起こるのでしょうね。争いなんてなければいいのに……。ふわわわーーーーん。
ララァ・スン
「大佐! ありがとう!」
赤い彗星のシャア……。信じています」
「大佐……。テキサスで何があったのです?」
「……判ります」
シャア・アズナブル
「何を言うのだ。ララァはただの戦士ではない」
ララァ。私の心配なら無用だといつも言ってるはずだ。さあ、早く行くがいい」
「厄介なことになりそうだ……。ガンダムパイロットもニュータイプだとはな。もう一度試してみるか」
「間違いなさそうだな! 私の射撃は正確なはずだ! それをことごとくはずすとは!」
「ええい! 慣らし運転もしないで使うと!」
「軍を抜けろと言ったはずだ! そ、それが、軍曹とはな……」
「お前の兄がその程度の男だと思っているのか? アルテイシア
「ジンバ・ラルの教えてくれたことは、本当のことかもしれない。あのじいやの口癖だったからな……」
「ジオンに入国して、ハイスクールから士官学校へ進んだのも、ザビ家に近づきたかったからだ。しかしな、アルテイシア。私だってそれから少しは大人になった。……ザビ家を連邦が倒すだけでは人類の真の平和は得られないと悟ったのだ」
ニュータイプの発生だ」
「うん、そのニュータイプを敵にするのは、面白くない。今後は手段を選べぬ、ということだ」
「もう手段を選べぬと言った。アルテイシアはあの木馬から降りるのだ!」
「ああ。ここから地球に脱出するくらいの金塊を残していく。地球に行って一生をまっとうしろ! 私はもう、お前の知っている兄さんではない!」
「マスクをしている訳が判るな? 私は過去を捨てたのだよ……」
アルテイシア。その素顔をもう一度見せてくれないか?」
「綺麗だよ、アルテイシア……。お前に戦争は似合わん! 木馬を降りろよ!?」
「マゼランタイプ一隻だ! 一気に突破するぞ!!」
ララァ……。私にも、悲しいことがあるのだよ……。聞かないでくれるか」
「〜先の約束を果たされんことを切に願う。あの優しき、アルテイシア・ソム・ダイクンへ。キャスバル・レム・ダイクンより、愛をこめて〜」
ミライ・ヤシマ
「そうね。アムロは大丈夫。生きているわ」
「……そうね、なんとなく、判るのよ」
「でも恐ろしいものね。均衡が破れるということは……」
フラウ・ボゥ
「なぜそんなことが言えるんですか!?」
アムロ……」
セイラ・マス
Gファイター発進します」
「捕まえたわ!」
「やったわ! ……あっけないものね」
「ええ、もう少し。あっ……! ……に、兄さん」
「兄さんこそ、ジオン軍にまで入って、ザビ家に復讐しようなんて、やることが筋違いじゃなくて?」
アムロニュータイプだから?」
「ジンバ・ラルは、ニュータイプは人類全体が変わるべき理想のタイプだと教えてくれたわ。だったら、ニュータイプを敵にする必要はないはずよ? キャスバル兄さん! 兄さん何を考えてるの?」
「木馬? あのホワイトベース?」
「思い直してください! 兄さん!」
「兄さん! キャスバル兄さん! ……キャスバル兄さん!!」
「あります」
「トランクの中身は、きっと金塊だと思います」
シャア・アズナブル赤い彗星です」
「……。兄さん……」
ワッケイン
ホワイトベースか……。たくましくなったものだ」
「敵は一隻だ! よーく狙え。すぐにホワイトベースも応援に来てくれる。それまで、持たせるんだ!」
ブライト・ノア
「了解した。フラウ! ハヤトの容体を見てきてくれないか? ハヤト、寂しがってるだろう」
「はぁ……。みんな疲れているんだ」
(あ、相手は、だ、誰なのだ……? こ、声が……)
ニュータイプ!?)
「はっ! ワッケイン司令……」
ワッケイン司令……」
「トランクに貼り付けてあった手紙がセイラ宛てだということしか私は知らん。オムルもだ。……心当たりはあるのかね?」
「私には検閲する権利もあるが、教えてもらえんか? トランクの中身と、差出人のことを」
「差出人は!?」
「はっ! そんな馬鹿な!?」
《ジンバ・ラル》
「お父様のジオン様が、なぜジオン共和国をお造りになったのか。それは、ニュータイプとして再生する人類全体の未来を考えてのことでございました。ところが急の病に倒れ、その御臨終のきわに、お父上はデギン公を御指名になったのです」
「私はジオン様の御気性をよく存じております。デギン公を御指名になったのは御自分の暗殺者がデギン公だと教えたかったのです。そうでなければ、御父上のお味方が次々と倒されたり、キャスバル様とアルテイシア様に嘘の名前まで付けて地球でお育てするようなことを、このじいはいたしません」