犬がオスで猫がメス。

「子どもの頃、犬がオスで猫がメスだと思っていた 」
知人がこういう人が世の中に居るらしいという話をしてくれました。ろこもこの人の気持ちがなんとなく判る気がします。
それに引き続いて「ライオンがオスでトラがメスだと思ってた、というのはよくあるらしい」という話もしてくれたのですが、それについてはろこは思う事があったので、知人に話してみる事にしました。


「ろこはライオンのメスがサーベルタイガーだと思っていた」


すると無言が返ってきました。
ろこは知人の意外な反応に焦りました。そして「これはきっと何か凄い勘違いをされたに違いない」と思い急いで説明を続けたのです。


「ライオンはたてがみのある生き物でその姿で雌雄があり、サーベルタイガーの牙が退化した結果、現在のメスライオンの姿のようになり、だからメスライオンはメスのライオンではなく、サーベルタイガーの子孫なのです」


知人はなんとなく理解をしてくれたようです。
でもろこはより一層訴えたのです。


「だって見た目が似てるもん」
「昔、ろこが愛読していた恐竜大百科にサーベルタイガーがマンモスを襲っている絵があって、そこに縞模様がないからメスライオンを見るたびにメスのライオンではなく、サーベルタイガーの子孫だと思ってた」
「ほら、テレビで必ず狩りをしてるじゃないですか、メスライオン。『さすがサーベルタイガー。いつの時代も狩りのココロを忘れないのですね』。幼少のろこはそのように感じていたのです」
「でも幼少のろこは疑問を感じ始めるのです。『何故サーベルタイガーの子孫がテレビで紹介されるたびにライオンが出てくるのだろう?』と」
「そして『わくわく動物ランド』を観て真相に至ったのです」
「んでもって小林亜星のふてぶてしさに幼少のろこは憤慨したのです」
「んでもってぬいぐるみが欲しかった」


最後の方は意味不明です。
ろこはとりあえず知人に訴えたかったのでしょう。知人は大人しく聞いていました。


ろこはもしかしたらろこのような間違った考えを持ったお子さんが、今でもいらっしゃるかもしれないと思い、この日記を書くことを鼻息荒く誓ったのです。でも書き綴れば綴るほど、何故か世間の失笑と冷たい視線を感じるのです。………。


ろこは強く生きようと思います。
わ、わふ!