『機動戦士ガンダム』第13話「再会、母よ…」

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第13話「再会、母よ…」を視聴しました。今回はいろいろな側面から観て辛い回でした。サイド7を脱出して地球に降り立つことができたホワイトベースですが、地球連邦軍と連絡の取れないまま、ホワイトベースのクルーたちは戦いを余儀なくされてきました。第13話冒頭ナレーションにある通り、それは彼らにとって恐怖の連続の日々でしょう。そんな中、ホワイトベースを海岸に停泊させ、クルーたちは束の間の休息をとっているのですが、カイとミライの会話のシーンで、地球と宇宙で暮らす人の意識に差があるのだと判りました。アムロの故郷はゲリラ戦地帯で、アムロ地球連邦軍本部から見捨てられた地球連邦軍兵が荒んでいる現状を目の当たりにしたり、幼馴染の母親に出会えたものの幼馴染もその父親も亡くなったことを知ります。やっとアムロの母に出会えたかと思えば、避難民キャンプでボランティアをしているアムロの母は、自己防衛をするためにジオン兵をやむを得ず銃撃するしかなかったアムロを責め、母に理解されないと判ったアムロはコア・ファイターでガンダムに空中換装し、武器や弾薬が少ないにもかかわらずジオン軍の基地を徹底的に叩きます。そして「一緒に暮らそう」と提案する母に「自分の仲間はホワイトベースにいる」と戦うことを選択します。アムロ自身、今まで自分は民間人であって戦いたくないと思っていたのです。そんなアムロガンダムで戦いを続けることで、またジオン軍のギレン演説を観たことによって、自分の戦うべき相手が個人や兵器ではなく国家であることに気付き、戦うことを選択するのです。それなのにずっと会いたいと願い、やっと再会できた母に自分の志を否定されるのはとても辛いと思います。最後にブライトがアムロに軍人でいるか民間人に戻るかを選択させるシーンが印象的でした。戦争さえなければ、これらの不幸はなかったのだと思うと、とても胸が痛みます。わふぅ。
セイラ・マス
「太陽の光が一ヶ所からくるって、わざとらしいわね」
「そうね。宇宙の広がりというのは、こういうことを言うのよね、きっと……」
ミライ・ヤシマ
「でも、これが自然というものなのね」
「地球に住んでる人が、みんなエリートじゃないわ。現にアムロのお父さんは宇宙暮らしで、アムロは、お母さんとはほとんど暮らしたことがないのよ」
カイ・シデン
「ヘッ、裏切られたな。奴もエリート族かよ」
「地球に家があるだけでもエリートさ」
アムロ・レイ
「母さん、怪我なんてしてやしないだろうけど……」
「じ、じゃあ! 母さんは僕がやられてもいいって言うのかい!? せ、戦争なんだよ!?」
「母さん……。母さんは……僕を……愛してないの?」
「嘘をつけ!」
「今は……戦争なんだ!」
「嫌とかじゃないんだ……。あそこには仲間がいるんだ」
「こ、これからも、お達者で。お母さん」
カマリア・レイ
「あ、あの人達だって子供もあるだろうに……。それを、鉄砲向けて撃つなんて。……すさんだねえ」
「そ、そうだけど! そうだけど、人様に鉄砲を向けるなんて!」
「そんな……。子供を愛さない母親がいるものかい!」
アムロ……。私はおまえをこんな風に育てた覚えはないよ。昔のおまえに戻っておくれ」
「なんて情けない子だろう!!」
「男手で育てたからかしら……。あ、あんな子じゃなかったのに……」
「虫も殺せなかった子が……」
「嫌なのかい?」
「……ア、アムロ
ブライト・ノア
アムロめ! 何をしているんだ!?」
「あんな地方の前進基地を叩く必要がどこにあるか。カイもカイだ。テストもしていないのに敵前でガンダムをドッキングさせたりして。単なる消耗戦だぞ。今の我々には自分の首を絞めるに等しい」
「我々こそ、アムロ君のおかげで命拾いをさせてもらってます」
「いや、事実です。今日の彼の活躍もめざましいものでした」
アムロ君、どうする? 我々は出発するが」
「失礼いたします。お子様をお預かりします」