『機動戦士ガンダム』第42話「宇宙要塞ア・バオア・クー」
公式ガンダム情報ポータルサイト「GUNDAM.INFO」
『機動戦士ガンダム』全43話を1日1話ずつ無料配信中! 視聴はこちら!!
第42話「宇宙要塞ア・バオア・クー」を視聴しました。せっかくデギンが和平交渉に向かったというのに、ギレンの放ったソーラ・レイでデギン、レビルともに連邦軍主力艦隊の約半数を蒸発させることになりました。ギレン、酷すぎる……。ただ酷い行為ではあるものの、ろこはそもそもこの独立戦争を仕掛けたのが、デギンなのか、ギレンなのかを理解していないのですが、もしギレンであるならば、今回のギレンの言動はもっともだとも思いました。ギレンは最初から独裁制の志を貫き行動していました。善悪で言うならば、悪なのですが、徹頭徹尾、志を通したという意味においてはギレンは凄い人なのでしょう。このようにギレンが自分の思想を貫くためにデギンを謀殺しますが、すぐあとに幾ら自らの思想を貫くためとはいえ「父殺しの罪はたとえ総帥であっても免れることはできない!」と、キシリアによってレーザーライフルで頭部を討ち抜かれます。ザビ家というのは、それぞれが理想とするものを持っていたにも関わらず、最後まで協調しあえない一家なのですね。そんな不協和音状態で独立戦争で勝利を治められるはずがないと思うのですが……。わふぅ。今回は誰よりもアムロが頼もしい存在でした。ブライトを始めとしたホワイトベースクルーを勇気付けるために、ニュータイプの勘として「でも、大丈夫だと思います!」、「作戦は成功します!」と言い切ります。そのあとアムロ、カイ、セイラの3人になったとき、カイが「さっきお前の言ったこと、本当かよお?」と訝り、アムロは「嘘ですよ。ニュータイプになって未来のことが判れば、苦労しません……」と正直に話します。そのあとのカイとセイラの会話を聞いて、彼らもまたたくましい軍人になったのだと感じました。わふ。シャアとの戦闘においても「大物だ! シャアか!? しかし、今はア・バオア・クーに取りつくのが先だ! 本当の敵はあの中にいる! シャアじゃない!!」と冷静な判断をします。サイド7を出航した当初に比べると、別人のように成長しています。凄いよ、アムロ! わふ! 今回も地球連邦軍もジオン軍も多くの人が亡くなりました。ホワイトベースクルーも若いですが、今回はジオン軍も学徒動員のパイロットが出撃し、戦死しています。このような回は観ていて胸が痛みます。戦争なんてなければいいのに、と。わふぅ。
《デギン・ザビ》
「これで和平が……」
《アムロ・レイ》
「ぜ、全滅じゃないけど……。ぜ、全滅じゃないけど……」
「うん……。ソーラ・システムを使ったらしいな」
「ソロモンのとき連邦が使ったやつだ。パワーが段違いだけどね」
「でも、大丈夫だと思います! ア・バオア・クーの狙い所は、確かに十字砲火の一番来る所ですけど、一番もろい所だと言えます。作戦は成功します!」
「はい!」
「フラウ・ボゥ。どんなことがあっても、諦めちゃいけないよ。こんなことで死んじゃつまらないからね」
「さすがフラウ・ボゥだ。じゃ、またあとでね!」
「嘘ですよ。ニュータイプになって未来のことが判れば、苦労しません……」
「大物だ! シャアか!? うしろから! なんだ!? チッ! シャア以上のニュータイプみたいだ……。しかし……。しかし、今はア・バオア・クーに取りつくのが先だ! 本当の敵はあの中にいる! シャアじゃない!!」
「取りついた! ん!? シャアか!! こちらを見つけたな!?」
「やるしかないのか!?」
「……っ! 逆方向から!?」
「かあーっ!! よけたのか!?」
《キシリア・ザビ》
(グレートデギンが……。妙な)
「ジオングを使ってみるか? 80パーセントしか完成していないようだが……」
「エルメスを開発した時にな、あのサイコミュを部分的に取り入れたモビルスーツだ。お前なら使いこなせよう」
「うむ。あれは出動していまい。やって見せ。私はギレンの所に行く」
「ジオングを使います」
「少しでもニュータイプと思える者をぶつける以外、ガンダムは倒せません」
「グレートデギン、どこに配備されたのです? ズム・シティですか?」
「ほう。デギン公王から調達なさったので?」
「思いません」
(父殺しの男が……)
「グレートデギンには父が乗っていた……。その上で連邦軍と共に。なぜです?」
「死なすことはありませんでしたな……。総帥」
「意外と兄上も甘いようで……」
「死体を片付けい!! 父殺しの罪はたとえ総帥であっても免れることはできない! 異議のある者はこの戦い終了後、法廷に申したてい!!」
「うむ。トワニング……、助かる」
「しかし、ゲルググ、ドムの動きが目立たないのはどういう訳だ? トワニング」
「学生か」
「話は信じるが……、戦果だけが問題なのでな。脆すぎるようだ」
「総帥がニュータイプにもっと早くお気付きであればな……。敵を引き込め! ア・バオア・クーで虱潰しにしろ。残った敵の数、決して多くはない!!」
《ギレン・ザビ》
「我が忠勇なるジオン軍兵士達よ。今や地球連邦軍艦隊の半数が我が、ソーラ・レイによって宇宙に消えた。この輝きこそ、我らジオンの正義の証である。決定的打撃を受けた地球連邦軍にいかほどの戦力が残っていようと、それはすでに形骸である。あえて言おう、カス! であると。それら軟弱の集団が、このア・バオア・クーを抜くことはできないと私は断言する。人類は、我ら選ばれた優良種たるジオン国国民に管理・運営されて、初めて永久に生き延びることができる。これ以上戦い続けては、人類そのものの危機である。地球連邦の無能なる者どもに思い知らせてやらねばならん。今こそ、人類は明日の未来に向かって立たねばならぬ時であると!」
「ジーク・ジオン!」
「しかし、妙だな……。キシリアめ……、出撃させてきた艦の数が合わんが」
「ガンダム一機に手こずるものだな!」
「未完成品をか?」
「また……、シャアか」
「こだわり過ぎるな……」
「沈んだよ。先行しすぎてな」
「歯がゆいな……。キシリア、父がグレートデギンを手放すと思うのか?」
「では、そういうことだ」
「フフフフフッ。圧倒的じゃないか、我が軍は」
「やむを得んだろう……。タイミングずれの和平工作がなんになるか?」
「ふん……。冗談はよせ」
《ブライト・ノア》
「ニュータイプの勘か?」
《フラウ・ボゥ》
「ありがとう、アムロ。諦めないわ、絶対に!」
「アムロも無茶は駄目よ?」
《カイ・シデン》
「アムロ……。さっきお前の言ったこと、本当かよお?」
「そりゃそうだなあ。逆立ちしたって、人間は神様にはなれないからな……」
《セイラ・マス》
「アムロに、ああでも言ってもらわなければ、みんな逃げ出しているわ。恐くてね……」
《シャア・アズナブル》
「新型のゲルググタイプはすべて出動しているようで……。私が使えるのは残っていないでしょう」
「ジオング?」
「では、ブラウ・ブロ的な要素を持つ?」
「はい。……。80パーセントか……」
「足は付いていない」
「使い方はさっきの説明で判るが、サイコミュな。私に使えるか?」
「はっきり言う。気にいらんな!」
「ありがとう! 信じよう!」
「さて問題は……、私に明確なニュータイプの素養があるかどうかだが……」
「沈めいっ!」
「よし! しかし、奴はどこにいるのだ!? ん? あれか!? モビルスーツ隊!……奴め!!」
「情けない……。ガンダムを見失うとは。どこだ奴は!?」
「見えるぞ! 私にも敵が見える!!」
「チィィィィッ!!」
「チィッ! またか!?」
「しかし、私もニュータイプのはずだ!」
《ジオン兵》
「80パーセント!? 冗談じゃありません! 現状でジオングの性能は100パーセント出せます!!」
「あんなの飾りですぅ。偉い人にはそれが判らんのですよお!」
「大佐の、ニュータイプの能力は未知数です、保証できる訳ありません!」
「どうも。気休めかもしれませんが、大佐ならうまくやれますよ!!」
《トワニング》
「ギレン総帥は名誉の戦死をされた! ドロス艦隊が破られたぞ! キシリア閣下、御采配を」
「は。が、学徒動員のパイロットが多いようですから」
「しかし、養成は万全でありました」
「申し訳ありません。しかし……、彼らの救国の志は!」