『機動戦士ガンダム』第41話「光る宇宙」
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第41話「光る宇宙」を視聴しました。戦況が劣勢だというのに、未だソーラ・システムで戦争を続けようとするギレンに対して、「できるものかよ。なあ、ガルマ」というデギンの言葉が気になりました。デギンがただガルマを溺愛していただけではなく、戦況における考え方もデギンとガルマは近いものがあったのかも、と感じました。わふ。今回、キシリアとシャアの会話から、キシリアがシャアがキャスバル・レム・ダイクンと知ったうえで、ニュータイプの将来に対する展望の一致から、シャアと協力体制を取ろうとしていることが判りました。わふ。今回はララァの苦悩に胸が痛みます。ララァにとってシャアは自分を救ってくれた愛すべき大切な人です。シャアが全てであり、シャアのためならば、どんな危険なことでも厭わないのでしょう。そんなララァの気持ちは判ります。作中でニュータイプの説明が、過去の回の「ジンバ・ラルは、ニュータイプは人類全体が変わるべき理想のタイプだ、と教えてくれたわ。だったら、ニュータイプを敵にする必要はないはずよ」というセイラの言葉程度しかないので、ニュータイプがどのようなものなのかろこは未だに理解していないのですが、ろこは少なくともセイラやアムロは戦争を必要としない人と捉えていると受け取りました。しかしキシリアやシャアは、ララァやシャリア・ブルのように戦闘に有利なパイロットとして扱っています。今回、ララァとアムロが邂逅することによって、アムロはニュータイプであるララァに「ララァならなぜ戦う!?」と問います。ララァもアムロに「守るべき人も、守るべきものものもないのになぜ戦うのか?」と問い、アムロは「守るべきものがなくて、戦ってはいけないのか!?」と答え、それに対しララァは「それは不自然なのよ!」と答え、「私は、救ってくれた人のために戦っているわ」、「それは、人の生きるための真理よ」と言い切ります。しかしララァは、ニュータイプは戦争を必要としない人と捉えている同じニュータイプであるアムロに出会うことによって苦悩します。もともとララァ自身、戦争には否定的な考えなのだと、ろこは捉えました。でもララァはつらい境遇から救ってくれたシャアを心から愛していて、シャアのためだけに生きていこうと考えていたのでしょう。しかしアムロと出会うことによって、ララァは本来の自分、戦いを必要としないニュータイプとして生きてもいいのだと思うようになったのだと捉えました。しかしながら現実は、シャアとアムロが戦っています。そして自分をつらい境遇から救ってくれた愛するシャアに「ララァ、私はガンダムを討ちたい! 私を導いてくれ。ララァ!!」と懇願され、ララァは戦いを必要としないニュータイプとして生きる道よりも、自分を救ってくれた人、シャアのために生きる道を選び、そして身を挺してシャアを庇い、ガンダムのビームサーベルを受け、死んでゆきます。しかし、ララァの命が尽きる瞬間、「人は、変わってゆくのね。あたしたちと同じように……」とララァとアムロは判りあうことができます。ララァを喪ったシャアもアムロも悲嘆しますが、ララァはシャアもアムロもかけがえのない大切な人たちだと想いながら死んでいったのだと思います。”もし”を考えても仕方のないことなのかもしれませんが、シャアがニュータイプをジオン・ズム・ダイクンが提唱したまま受け止めていたならば、ララァをパイロットとしてではなく、ララァとして愛せていたのかもしれないと思うと、今回のララァの死はシャア自ら招いたことなのかもしれません。シャアの生き方は孤高すぎるのかもしれないですね。今回はやり切れない思いです。わふぅ……。
《デギン・ザビ》
「できるものかよ。なあ、ガルマ」
《ギレン・ザビ》
「老いたな、父上。時すでに遅いのだがな」
「ア・バオア・クーのギレンである。ソーラ・システム最終目標を伝える。敵のレビル艦隊の主力は、三つの隊に分かれてはいるものの、ソーラ・レイ、ゲルドルバ照準に合わせれば、敵主力の三分の一は仕留められるはずである。ソーラ・レイシステム、スタンバイ」
《キシリア・ザビ》
「で、その前にひとつ聞いておきたいことがある。お前の打倒ザビ家の行動が変わったのは、なぜだ?」
「私は、4歳ごろのキャスバル坊やと遊んであげたことがあるんだよ……。お忘れか?」
「あたしだってそうだ、お前の素性を知ったときにはな」
「ララァだ。お前はフラナガン機関にララァを送り込んでいたな。そのお前の先読みする能力を知って、徹底的に調べさせた訳だ。……お前もララァによってニュータイプの存在を信じ、打倒ザビ家以上のことを考えだした」
「ギレンはア・バオア・クーで指揮をとる」
「そのあとのことはすべて連邦に勝ってからのこと。よろしいか?」
「ソーラ・レイを……? 30分後に使うというのか?」
「急ぎすぎるな。……ギレンめ、何を企むのか」
《シャア・アズナブル》
「キシリア様に呼ばれたときから、いつかこのようなときが来るとは思っていましたが、いざとなると恐いものです、手の震えが止まりません」
「私もゲルググで出るが、今度は私がララァの命令に従う」
「今はララァの方が優れている」
「うん。ララァがそう言うのならな……」
「ララァ!! 奴との戯言はやめろ!」
「ララァ、私はガンダムを討ちたい! 私を導いてくれ。ララァ!!」
「すまん、ララァ」
「ララァを手放す訳にはゆかん!!」
「ん!? アルテイシアか……」
「チィィィィィィィッ!!」
「ララァ!」
「……っ! うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
《ブライト・ノア》
「ニュータイプか……。超能力者とは違うという訳だな?」
「しかし、アムロの話を総合すると、超能力的な敵としか思えんが」
「それは……、そうかもしれん。しかし、アムロには特別何かを感じるな」
《アムロ・レイ》
「でも……、ニュータイプっていっても、僕は特別な人間じゃありませんよ!? これだけ戦い抜いてこられたホワイトベースのみんながニュータイプです! でなければ勝ち抜けなかったはずです!」
「ええ、否定しません。ことにあのとんがり帽子と接触してそう思えるんです。あの……、ラ・ラって音」
「ララ!? うっ! ララァならなぜ戦う!?」
「何!?」
「そ、そんな……。馬鹿な!?」
「シャア? そ、それが!?」
「遅すぎた……?」
「守るべきものがない!?」
「だ、だから! どうだって言うんだ!?」
「守るべきものがなくて、戦ってはいけないのか!?」
「では、ララァはなんだ?」
「たった……、それだけのために!?」
「では、この僕たちの出会いはなんなんだ!?」
「ああ、そうだ、そうだと思う。これも運命だ」
「しかし、認めなくちゃいけないんだ。……ララァ、目を開いて」
「それが、人の背負った宿命なんだろうな……」
「シャア! 覚悟!!」
「ララァ……」
「ララァ!!!」
「そ、そうだよ……。ララァの言う通りだ」
「し、信じるさ! き、君ともこうして判り合えたんだから。人はいつか時間さえ、支配することができるさ……」
「ラ……、ララァ……。と、取り返しのつかないことを、取り返しのつかないことをしてしまった……」
「だ、駄目だ! 前へ進んじゃ駄目だ! 光と人の渦がと、溶けていく……。あ、あれは、憎しみの光だ!!」
《ララァ・スン》
「はっ、大佐!?」
「大佐! 今日からノーマルスーツを着けて出撃なさってください」
「ありがとうございます」
「あっ! アム、ロ?」
「シャアを傷付けるから」
「シャアを傷付ける、いけない人」
「そのあなたの力が示している。あなたを倒さねばシャアが死ぬ!」
「あなたの来るのが、遅すぎたのよ!」
「なぜ、なぜ今になって現れたの!? なぜ、なぜなの? なぜあなたはこうも戦えるの!? あなたには守るべき人も、守るべきものもないというのに」
「私には見える。あなたの中には家族もふるさともないというのに」
「それは不自然なのよ!」
「私は、救ってくれた人のために戦っているわ」
「それは、人の生きるための真理よ」
「ああっ!! これは……? これも運命なの? アムロ」
「なぜ!? なぜなの!? これが運命だなんてひどすぎるわ!!」
「そ、そうなの? そうなのかしら? アムロの言う通りなの?」
「ああ……、でも、なんで今、今になって!」
「……お手伝いします。……お手伝いします。大佐」
「大佐! いけない!!」
「大佐!!」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「人は、変わってゆくのね。あたしたちと同じように……」
「アムロは、本当に信じて?」
「ああ……、アムロ。時が見える」
《カイ・シデン》
「うわあ! 大丈夫だろうな!? 俺たちの帰る所がなくなるんじゃねえだろうな!?」
《セイラ・マス》
「兄さん! 下がってください!!」
「ああっ!! 兄さん! 私よ!? 判らないの!?」
《連邦士官》
「グレートデギンが、和平交渉を、と……」