『機動戦士ガンダム』第35話「ソロモン攻略戦」

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第35話「ソロモン攻略戦」を視聴いたしました。劇場版では半分ほどカットされている回です。ワッケインとブライトの会話、地球連邦軍ジオン軍ともに大掛かりに物資を補給するシーン、ドズルの「それが戦争というものだろうが!」という言葉から、まさにアムロの台詞にある「これが、戦場か」という、今までにホワイトベースが経験してこなかった大規模な作戦なのだと感じさせる描写の多い回です。今回も胸が痛む物語がいろいろありました。サイド6は中立サイドなのですが、シャアはカムランに「サイド6が生き延びてこられたのもジオンの都合による。その辺をよーく考えるのだな」とサイド6はジオン軍支配下にあると言い切ります。セイラは出撃する際、心の中で兄であるシャアが搭乗していない「ザンジバルさえいなければ!」と思いながら出撃するのですが、ソロモンの戦況が悪くなることによって、キシリアがシャアにソロモンへ向かわせます。兄と戦いたくないセイラにとっては辛い展開です。ドズルはソロモンの戦況がよくないと判断し、「万一のことがある。女どもは退避カプセルに移れ。……急いでな」と言って、妻ゼナや娘ミネバをキシリアのいるグラナダに脱出させます。そして妻子が脱出する間際「大丈夫、案ずるな」と言いながらも「ミネバを頼む。強い子に育ててくれ、ゼナ」と別れの言葉をかけます。地球連邦軍ジオン軍も関係なく、守るべき人々はいると思うと、なぜ彼らは戦わなくてはならないのだろうと胸が痛みます。ハヤトが戦闘中、重傷を負うのですが、ハヤトが意識を回復した際、「やめてくれよ慰めの言葉なんて。こ、こんな僕だってね、ホワイトベースに乗ってからこっち、アムロに勝ちたい! 勝ちたい! と思ってて、このざまだ!」と自分を責めます。それに対してフラウは「何言ってるの、ハヤト。立派よ、あなただって」といい、そして「ハヤト。……アムロは、違うわあの人は……。私たちとは違うのよ」と言いますが、ワッケインアムロのことを「彼は我々とは違う」と戦闘能力を評価するのとは違い、フラウのアムロに対する気持ちは、アムロは自分たちとはまったく違う存在なのだという口ぶりなのが、とても切なかったです。フラウ自身も切なくてそのように言っているのでしょうけれども、仲がよかったフラウに遠い存在だと思われてしまうアムロもきっと切ないと思います。シャアがキシリアの指示でサイド6を出航するのを見送るカムランはミライのことを想います。彼も本当にミライのことを想っているのだと想うと、胸が痛みます。戦争なんて、なければいいのに。ふわわわーーーん。
ワッケイン
「貴様も、いっぱしの指揮官面になってきたかな? 結構なことだ」
「そうだ。ホワイトベースは、我々と共にソロモン攻略の先鋒となる」
「君自身、そんなことを考えられるようになったのも、だいぶ余裕が出てきた証拠だな。大丈夫だ」
「ああ、あのガンダムの坊やか。素晴らしい才能の持ち主だ。彼は我々とは違う」
「そう思えるんだ」
ブライト・ノア
「そうですか……。大変な任務ですね。……我々にできますか?」
「しかし、ホワイトベースパイロットは完全にオーバーワークです。ことにアムロは……」
「違う? どう?」
連邦軍の新兵器の威力なのか!?」
ドズル・ザビ
「それが戦争というものだろうが!」
「万一のことがある。女どもは退避カプセルに移れ。……急いでな」
「急げ!」
「このソロモンが落ちるものか。万一だ! 万一のことを考えてのことよ。ようやくにも、手に入れた、ミネバのため」
「ははははは、急げよ」
キシリアにか!? フン、これしきのことで、国中の物笑いの種になるわ」
「ゼナはいるか?」
「馬鹿を言うな、ソロモンは落ちはせんて」
「いや、脱出して姉上の、グラナダへでも行ってくれ」
「大丈夫、案ずるな。……ミネバを頼む。強い子に育ててくれ、ゼナ」
「私は軍人だ。ザビ家の伝統を創る軍人だ! 死にはせん。行け! ゼナ! ミネバと共に!」
《カムラン・ブルーム》
「早く出て行ってもらいたいもんだな。二度と来てもらいたくない!」
「おめこぼしだとでも言うのか!?」
「ミライ……。せめて、長生きしてくれよ」
シャア・アズナブル
「言葉には気をつけたまえ、ミスター・カムラン」
「サイド6が生き延びてこられたのもジオンの都合による。その辺をよーく考えるのだな」
ララァ、いいな? いよいよ戦場に入る。……ザンジバル、最大船速! 目標、ソロモン! 各員、第三戦闘配備!」
セイラ・マス
「(ザンジバルさえいなければ!)セイラ、行きます」
アムロ・レイ
「これが、戦場か……」
「ソ、ソロモンが! 焼かれている!? あれが!!」
「後退するのか!? どこから突入するか!? あれか!? 新兵器の破壊した跡は。すごいなあ。……行くぞ!!」
《ゼナ・ザビ》
「戦局はそんなに悪いんですか?」
「お声が大きいから……」
「あなた、行けないのですか?」
「では……」
「行けないのですか!?」
「あ、あなた……」
《ナレーション》
「生か死か、それは、終わってみなければ判らなかった。確かなことは、美しい輝きがひとつ起こるたびに、何人か、何百人かの人々が、確実に宇宙の塵となっていくということだ」
《ラコック》
「第七師団に、援軍を求められましては?」
ハヤト・コバヤシ
「ううっ! く、来る! ド、ドムが!! ……あ、フラウ・ボゥ
「みんなは?」
「そう。……く、悔しいなあ。僕だけこんなんじゃ。セイラさんにも、カイさんにも、かなわないなんて。な、情けないよ!」
「やめてくれよ慰めの言葉なんて。こ、こんな僕だってね、ホワイトベースに乗ってからこっち、アムロに勝ちたい! 勝ちたい! と思ってて、このざまだ!」
フラウ・ボゥ
「静かにね。あなたは充分に戦ったわ。もう静かにしてていいのよ」
「無事よ。元気に戦っているわ」
「何言ってるの、ハヤト。立派よ、あなただって」
「ハヤト。……アムロは、違うわあの人は……。私たちとは違うのよ」